ごくまれに発生する合併症


<ごくまれに発生する合併症>


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レーシック(近視レーザー手術)は近視矯正手術でもかなり安全性が高く定評があります。しかしながら、それでもごくまれに問題となる合併症が発生することがあります。


統計的にはレーシック(近視レーザー手術)を受けた人の1%未満の方に発生すると言われています。
ごくまれに発生するといっても万が一に自分に発生する可能性もあります。


下記に挙げた合併症はいずれもあまり好ましくないものばかりですが、多くの場合しっかりとした治療法が確立されており失明などの重篤なケースには至っていません。


<近視の戻り>


レーシック(近視レーザー手術)手術を行い、一旦は裸眼視力において正視の状態になったとしても、手術後約6ヶ月以上経過した時点から角膜の屈折力が徐々に変化し再び近視の状態に戻ってしまうことがあります。

近視の状態が強ければ強いほど引き起こる可能性が高く、「近視の戻り」がひどい場合には、残された角膜の厚さを確認した後に再手術で、もう一度矯正することが可能です。

角膜の厚みが十分に残っていない場合には再手術を受けられないことがあります。
また、再手術を行ったとしても矯正視力のランクが1〜2段階低下することがあります。


<感染症>


レーシック(近視レーザー手術)手術により作成したフラップが元の位置に完全に密着するまでの間に、角膜の傷口から細菌等が侵入して感染症を起こす場合があります。

手術後は、特に眼や眼の周囲を清潔にしておく必要があります。
感染症の場合には、ステロイド、マイトマイシンなどの点眼薬で治療します。

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<フラップの作成ミス>


通常のレーシック(近視レーザー手術)で使用するマイクロケラトームの操作ミスにより、計画よりもフラップが薄くなったり小さくなった場合には、エキシマレーザーの照射範囲に影響を与えてしまいます。

このような場合には数ヶ月の期間をおいて再手術を行います。

また、現在ではほとんどありませんが、フラップを切り過ぎてヒンジができなかったことも過去にはあったようです。


<上皮欠損>


極めてまれですが手術中に角膜表面の上皮の一部が欠損することがあります。
高齢の方や過去において角膜にキズをつくったことのある経験の方に起こりやすい傾向があります。

ほとんどの場合、医療用コンタクトレンズの装用や点眼治療などで治りますが、視力回復には時間がかかることがあるようです。


<フラップの位置ずれやしわ>


レーシック(近視レーザー手術)手術直後や術後の早い時期に、眼を何かでぶつけたり、眼を強くこすったりするとまだ完全に密着していないフラップはずれたり、しわができたりすることがあります。

フラップがずれたり、しわができたりした場合には数日以内に修正すれば、ほとんどきれいに治りますが、長期間放置した場合にはきれいに元に戻らず、視力の低下の原因となります。


<DLK角膜炎>


DLK(Diffuse Lamellar Keratitis)とは、フラップの下に発生するレーシック(近視レーザー手術)特有の炎症のことです。

特にイントラレーシックの時に発生しやすいと言われていますが、ほとんどの場合、点眼薬や内服薬の治療で完治します。

しかし、非常にまれですが悪化することがあり、この場合再手術によるフラップ下の洗浄が必要となります。


<上皮迷入>


上皮迷入(epithelial ingrowth)とは、作成したフラップの傷口からごくまれに角膜の表面を覆っている上皮細胞がフラップの下に入り込んでしまう合併症のことです。

これもレーシック(近視レーザー手術)特有の合併症です。

進行がひどい場合には再手術によるフラップ下の洗浄等が必要になります。


<羞明(しゅうめい)症>


羞明(しゅうめい)症とは、FSレーザー等の照射の影響により光に対して異常なほどに過敏になるという合併症です。

イントラレーシックに多く発生するという説がありますが、この合併症は複数の眼科医からの報告があり、患者の1〜20%と結果データに大きな幅があり、手術に使用した機器の性能の差が影響している可能性があると言われています。


<不正乱視>


フラップを元に戻す際に発生してしまった、ずれやシワなどが原因で不規則な乱視が生じることがあります。その場合には、もう一度フラップを剥がして、きれいに元の位置に戻すことが必要です。


<ステロイド緑内障>


ステロイド緑内障とは、手術後の炎症を抑えるために使用するステロイド点眼薬の副作用でまれに発生する緑内障のことです。

レーシック(近視レーザー手術)手術後には、点眼薬、内服薬が処方されますが、炎症を強く抑えるステロイド薬ほど緑内障が起こりやすいと言われています。


<角膜拡張(ケラトエクタジア)>


本来の角膜は眼球の内圧に耐えられる厚みがありますが、近視を矯正するためにエキシマレーザーにより角膜の実質層を薄く削りすぎた場合に、その部分の厚さでは眼球圧に耐えられなくなり前に飛び出してくる可能性があります。

前方に突出してきた場合には再び角膜の屈折力が近視状態となり、しかもメガネでは矯正できない程度の強い乱視を引き起こす可能性があります。

この状態を角膜拡張(ケラトエクタジア)といいます。

非常に強い近視にもかかわらず無理に矯正を行ったり、角膜の中心部が薄くなる円錐角膜を見逃してレーシックを行った場合に起こることが分かっています。
(国内でも稀ながら円錐角膜に対しレーシック(近視レーザー手術)を行った後に角膜拡張症を合併して、角膜移植に及んだ症例報告が3例あります。)


レーシック(近視レーザー手術)には上記の様な合併症がまれに発生しますが、これらの多くは時間と共に改善されるものが多く、最悪の角膜移植までにいたる場合は非常にまれです。


レーシック(近視レーザー手術)の失敗・合併症・後遺症・問題点についてしっかりと把握した上でレーシックを受けることがとても大切です。






 
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